ファミリーに人気の豊洲は飽和状態
東京都内で子育てファミリーに人気のエリアといえば、豊洲。豊かな自然と商業施設の多さはさることながら、江東区の充実した子育て支援も相まって、小学校までの子どもを持つ家族は年々増えてきています。
一方で、児童数の急増が問題となってきています。とある学校では、小学校6年生のクラスは32クラスもあるとのこと。学芸会が中止となったり、授業が合同で行われたりと学校運営にも支障が出てきているようです。
豊洲は今や飽和状態。となったら、別の場所を探すしかありません。
今回は、住宅&保険・住宅ローンコンサルタントの寺岡孝さんに子育てファミリーにおすすめな居住エリアを伺いました。
題して、第二の豊洲を探せ!
小さなお子様を持つ親御さん、必見です。
子育てファミリーが引越し時に重視すべき4つのポイント
小さなお子さまがのびのびと育つためには、街の安心安全、快適さが必須条件となります。中でも特に子持ちのファミリーが 住むエリアを選ぶときに注目すべきポイントは4つです。
・居住環境
・自然環境
・行政サービス
・学校
小さなお子さまがのびのびと育つためには、町の安心安全、快適さが必須条件となります。その中でも、特に子持ちのファミリーが 住むエリアを選ぶポイントは、居住環境、自然環境、行政サービス、学校の4つあるそうです。
やはりお子さまのことを思って、都心部から少し離れた、少しでも自然のある場所を選びたいという方が多いそうです。明るく、不安感を抱かせないような町であることが最重要条件です。
また、地域自治体は、それぞれに子育て助成金や補助金などの制度を設けています。ひとりの子どもを育てるのも大変なこのご時世、これを利用しない手はありません。特に、東京都は充実した制度を設けている自治体が多いため、居住地を決める際には視野に入れてみると良いでしょう。
お子様の教育方針によっても、住むべき場所は大きく異なってきます。例えば、公立の学校に行かせたいか、それとも私立の学校に行かせたいか。
有名校な公立校が近くにある土地は、自然と子育てファミリーには人気の地域になるようです。
まずはこの4つの視点で、今一度家族で住みたい場所の条件をよく考えてみましょう。
都内の子育てにおすすめスポット3
1位 江戸川区
都内の公園面積ナンバーワンの江戸川区は、トップクラスの子育て補助金制度を実施しています。人気があるのは、小岩や葛西臨海公園付近。それから、総武線や東西線方面もよく選ばれているそうです。
例えば、私立幼稚園保護者負担手当という補助金制度は、入園料の補助として8万円、また月々26,000円の手当が支給されます。千代田区、中央区、港区などの行政サービスも充実していますが、自然が多く、休日にも家族で遊べる場所があるため、子どもとのびのびと暮らせるという点においてはとてもオススメな場所だそうです。
2位 文京区
茗荷谷や本郷三丁目など、落ち着いた雰囲気の文京区。東京大学やお茶の水女子大学など有名私立大学や、有名私立高校がひしめき合っており、夏目漱石や森鴎外がかつて住んだ学びの町、学問の町としての印象を強めています。
文京区内はほとんどが住宅地であり、JRが通る駅もないので落ち着いた雰囲気の町です。ゆったりと子育てがしたかったり、勉学に重きを置きたいという方に人気なエリアです。
3位 武蔵野市
住みたい町ランキング常連の吉祥寺がある武蔵野市は、駅から少し離れればガヤガヤとした都会の喧騒を感じさせない穏やかな街並みです。成蹊大学や国立音楽大学、一橋大学などの有名校もあり、文化の町として根強い人気があります。
井の頭公園をはじめ、豊かな自然に囲まれた思いっきり遊べる公園があることや、市では珍しく、中学卒業までの医療費自己負担分を全額補償してくれるのも嬉しいポイントですね。
お子様との将来を考えてイメージに流されない物件選びを
臨海再開発で、美しい景色や町並みで人気を集めている豊洲方面も、もちろん子育てファミリーに人気の地域でもありますが、本当に子育てに向いているかと考えると、疑問かもしれません。超高層マンションや、豊富な商業施設、整いすぎた閑静な町。果たしてそれは、本当にお子様を育てる理想的な環境なのでしょうか。
お子様との将来を、よく考えて物件を選びたいところです。
自治体ごとにも、行政サービスは全然違ったものが存在します。東京都内の行政サービスは日本一を誇りますから、上手に利用して、親子共にイキイキと暮らすことができたら素敵ですね。
お話を伺った方
寺岡 孝(てらおか たかし)さん
アネシスプランニング株式会社 代表取締役
住宅&保険・住宅ローン コンサルタント
ハウスメーカーでの経験を元に、中立的な専門家の立場で住宅の建築から不動産の購入など住まいにまつわること全般においてのアドバイスをいただけます。